省エネ住宅の知識とこだわり
省エネルギー住宅、低炭素住宅・・・このような名前を最近よく耳にします。
今の家は夏は涼しくて冬は暖かい、快適な生活を過ごせますよ!何てこともよく聞きます。
いったい、何を基準に省エネで何が理由で暖かいのか?
そんな疑問にお答えします!
1.省エネルギー住宅とは?
省エネルギー住宅とは?
日本の住宅のエネルギー消費量の30%が冷暖房によるものだと言われています。
省エネルギー住宅とは、この冷暖房によるエネルギー消費量を抑えた住宅のことを言います。
冬は暖気が逃げないよう「気密」と「断熱」の性能を、夏は外から熱が入ってこないよう「日射遮蔽(日をさえぎること)」と「換気」の性能をそれぞれ上げなくてはいけません。
そうすることで、今まで必要だったエネルギーよりも少ないエネルギーの量で家の中を快適な空間にすることが出来ます。
また、省エネルギー住宅にすることで、構造部の腐朽やカビやダニの原因である「結露」を少なくすることが出来、さらに部屋間の温度差が少なくなりヒートショックの防止にもなります。
つまり、省エネルギー住宅=健康で快適な住宅と言うことになります。
どうやったら省エネルギー住宅になるの?
省エネルギー住宅にするためにはいくつかの条件が必要になります。
その中で一番大事なものは「一次消費エネルギーの消費を抑えること」です。
TIPS 『一次消費エネルギーと二次消費エネルギー』
一次消費エネルギーとは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料や、原子力の燃料であるウランのことを言います。
二次消費エネルギーとは、電気、ガソリン、ガス、灯油など一次消費エネルギーを使いやすいように変換したもののことを言います。
この一次消費エネルギーを国から決められた基準値を満たすことで「省エネルギー住宅」として認められます。 ちなみに、この基準値よりもさらに消費量を少なくし一定の低炭素化の措置を行うことで「認定低炭素住宅」として認められます。
〈 Question 〉
Q:電気量販店で見る「省エネラベル」って何?
A:近年よく見かけるようになった「省エネラベル」ですが、このような見方になっています。
①このラベルが発行された年度(新しければ新しいほど最新の基準)
②ノンフロンマーク(フロンガスを使っていない証明)
③省エネ等級をあらわす☆(最大で5つ☆)
④省エネ性マーク(省エネ基準達成率:エネルギーの消費効率)
⑤メーカー名、機種名
⑥1年間使用した場合の目安金額
④の省エネ性マークは、基準達成率が100%以上の場合は緑色のeマークになり100%未満の場合はオレンジ色のeマークになります。
左:省エネ基準達成率100%以上
右:省エネ基準達成率100%未満
2.水落住建の省エネルギー住宅への取り組み
省エネルギー性を重視しています!現代の日本では、様々な分野で省エネルギー性能を高めてきています。
車、家電、太陽光などの自然エネルギーなどが代表的な事例ですが、実は住宅でも省エネルギー性能を求められる時代になってきています。
さらに、今後は省エネルギー性能がなければ家を建てることが出来ない時代になります。
そうなったときにお客様が安心して建てられるよう、水落住建ではすでに新築のほぼ全棟で省エネルギー住宅以上の認定を取った住宅を建てています。

実際に建てた住宅の性能値(認定低炭素住宅クリア)
3.省エネルギー住宅のメリットとデメリット
①省エネ住宅にするメリット
では、省エネ住宅にするとどんなメリットが出てくるのか?地球温暖化防止に貢献できる・・・といわれてもピンと来ませんよね。
身近なもので例えると・・・
・家の中の温度差が少なくなる
・家の中の空気が常にキレイ
・健康に良い
・毎月の冷暖房費用が下がる
などなど、様々なメリットが出てきます。
②省エネ住宅にするデメリット
省エネ住宅のデメリットももちろんあります。それは、初期費用がかさむことです。
安い設備を入れるとどうしても省エネの基準値に持っていくことが出来ません。
今後のライフコストは安くなりますが、初期費用が高くなることをお忘れなく!
〈 Question 〉
Q:最新のエアコンを使うよりも灯油ストーブを使ったほうが安いのでは?
A:答えはNOです!
設備器具自体は、ファンヒーターのほうが格段に安いのですが、購入後のコストを見てみると・・・
※灯油代は¥80円/Lの計算です。
このような結果になり、エアコンのほうが毎月¥1,464円もお得になります!
ただし、この計算結果は省エネルギー住宅を対象として行っています。
全ての住宅で同じ結果とは限りませんのでご注意ください。
〈 Question 〉
Q:エコキュートってよく聞くけど、結局何なの?
A:エコキュートとは、簡単に言ってしまえば省エネに特化した家庭用の湯沸かし器です。
仕組みとしては、大気中の熱を利用し電気でお湯を沸かす「ヒートポンプ式」となっています。
ヒートポンプの冷媒にフロンを使わず、二酸化炭素を使うことで温暖化ガス排出の抑制にもつながっています。
使用する電気は価格帯の安い深夜電力を使うことで、ランニングコストの低減にもなります。
お湯を作るタンク容量は、3~5人家族で370L、4~6人家族で460Lが目安となります。
本体価格としてはメーカー希望価格で70万~100万円ほどの金額となり、イニシャルコストは従来の灯油ボイラーなどに比べ高くなりますが、ライフコストで見てみるとエコキュートのほうがお得になります。
4.暖かい理由
①断熱材の性能
現在の住宅では様々な断熱材が使われていて、一概にどの断熱材が良いと言うのはなかなか断言することが出来ません。しかし、全ての断熱材において厳しい基準をクリアしていますので、どの断熱材を使っても一定上の数値が出るようになっています。
そのため、どの住宅でも規定どおりの施工を行えば断熱性能の高い住宅となるのです。
②サッシの性能
家の中で、一番熱が逃げる箇所がサッシ(窓)です。つまり、サッシの性能を高くすることで熱が逃げにくくなり、断熱性能が高くなります。
現在ではほとんどの住宅メーカー、工務店で「ペアガラス」を標準としており、最近では「トリプルガラス」といったものまで出てきています。
③空気の循環
今の家は高気密型住宅になることがほとんどですが、しっかりとした換気システムを取り入れることで、家の中の空気が自然に循環するようになっています。空気が流れることで、暖かい空気が家全体に回り、家の中が一定以上の温度を保つようになり余す。
〈 Question 〉
Q:最近のエアコンの性能ってどうなの?
A:エアコンには大きく分けて3種類あります。それぞれの性能を簡単にご紹介します。
①冷暖房ともに性能が良く、一部屋に1台あれば他の冷暖房器具は必要ありません。省エネの性能も文句なし!(主に省エネ性能基準☆4~☆5)
②冷房の効き目は問題ないが、暖房の効き目はメーカーによりきり。冬場の暖房としては少し物足りない可能性アリ。省エネ性能は①よりも少し低め(主に省エネ性能基準☆2~☆3)
③冷房の効き目は問題ないが、暖房器具はついているだけと言うレベル。省エネ性能も販売基準のギリギリライン(省エネ性能基準☆2)
以上のような分類になります。
当然①が金額的にも一番高くなります。
用途によって取り付ける種類が変わりますので、お部屋の用途をしっかりと決めてから取り付けるエアコンを決めるようにしましょう!
このページでは省エネルギー住宅について簡単に説明をしてきましたが、
・もっと省エネルギー住宅について詳しく聞いてみたい!
・低炭素住宅ってどんな住宅?
・十日町で太陽光は効果あるのか?
などなど、様々な省エネルギーの疑問にお答えしますので、気になった方は是非一度ご相談してみてください。
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