スタッフブログ快適に暮らせる間取り:ポイント2

お役立ち 2017/08/07

快適に暮らせる間取り:ポイント2

間取りを考える際に気をつけておきたいことは、
効率の良い動線の計画です。
動線とは日常の生活で、人が移動する経路を表したものをいいます。
今日は動線についてポイントを紹介していきます。
最近の傾向
以前の住宅では、部屋から部屋へ移動する際には、
必ず廊下を通るようにした間取りが一般的でした。
一方最近では、中心にリビングを置き、リビングからキッチンや水まわり、
あるいは、直接2階の個室へと行けるようにした間取りが増えています。
こうした動線構成にすると、廊下の面積が減って居住空間が広がります。
また、リビングを介して個々のスペースが連続し、
家族の結びつきを感じる生活空間を得られるというメリットもあります。
動線計画で失敗した方の声
「洗濯動線を考えて、2階に浴室・洗面室をまとめたのは良かったが、
1階に手を洗う場所を作らなくて失敗した。
帰宅後キッチンで手を洗ってしまう・・・」
「リビング階段は、子どもの友達が来た時に、
散らかったリビングを通ってもらわないといけなくて恥ずかしい・・・」
「リビングの隣に来客用に独立させた和室を設けたけれど、
あまり使わない。
リビングとつなげて、子どもの遊び場にした方が良かった・・・」
 
家事動線とは?
家事動線の効率化も重要です。
例えば、洗濯機を置いた洗面室はキッチンの近くに配置すると、
家事動線が短くなります。
キッチン、リビング、洗面室、勝手口などをぐるりと回るようにした間取りも、
日常の移動距離を短くするのに効果的です。
 
暮らしの中で家事を大きく分けると、次の3つに分かれます
その1:洗濯動線
 その2:出入り動線
 その3:料理動線
 
その1:洗濯動線
洗濯機の置き場、そして物干しをする場所をどこにするかで、
洗濯をするための歩く距離が変わってきます。
洗濯機はやっぱりお風呂の近くというのが一般的ですね。
そして物干しをするのは、それぞれの家で違うと思います。
やっぱり外で干したいという時も、なるべく動線は短くしたいところです。
2階のバルコニーで干すのは日当たりもいいでしょうし、
気持ちもいいですが、1階からの動線はどうしても長くなってしまいがちです。
動線を考えると、物干し室(サンルーム)を
あらかじめ間取りに組み込むというのが、
最もお勧めしたいところではありますが、
家の面積の都合やご予算の都合もありますよね。
 庭やベランダで干す
お日様で干した洗濯物は、部屋干しにはない良さを感じます。
天気のいい日は外で干すのが良いですね。
デメリットは、花粉や大気汚染などの影響を受けやすい。
人の目に付きやすいことです。
室内干し
庭やベランダで干したいけれど、
花粉や大気汚染などで外に干すのに抵抗がある方は、室内干しができるスペースを予め用意することをお勧めします。リビングや和室には干したくないという方も多いです。天候を気にする必要もなく、家事動線も外に干すことに比べると短くなります。
サンルーム・物干し室

いわゆる、サンルームと呼ばれるような、家の外に足したガラスで囲われた部屋や、物干し室のような、物干しをすることをメインとした部屋を作ってしまうのもいいですね。これは室内干しのメリットも兼ね備えながら、デメリットである湿度と生活感というところも、専用の部屋として隔離しているので、ある程度クリアします。ただ、これには予算が掛かります。サンルームにしても、物干し室にしても、その分費用が掛かります。サンルームの場合、新築後設置することもできますが、仕様によっては100万円を超えるケースも。物干し室を設置するには、新築当初から計画しなければなりませんし、物干し室の優先順位により、
他の部屋を削らなくてはいけない場合もあります。
 
その2:出入り動線
出入りとは、買い物をして帰ってきた時の、
玄関からキッチンやパントリーまでのスペースのことです。
この動線がスムーズに動け、その距離が短いほど使い勝手良く、効率も良くなります。
その3:料理動線
料理をつくる時は作業しやすいスペースがあって、
パントリーなんかがあると、更に使いやすいですね。
キッチンからダイニングへの料理の運びやすさは、
片付けるという点においても重要です。動線を短くするために、
キッチンとダイニングテーブルを横並びにするというのも、最近は多いです。
■洗濯⇔物干し
■玄関⇔キッチン⇔勝手口
■キッチン⇔ダイニング
この3つを軸に動線を考えると良いかもしれませんね。
このように、家事動線について考えてきましたが、
動線だけを優先すると、おかしな間取りになったり、
予算オーバーになってしまったりして、なかなか難しいところもあります。
優先順位を考えて、自分たちは何を優先させたいのだろうかとご夫婦で話し合うことが大切です。
 
一直線の動線

家の中心はリビングではなく、
食事に集まるダイニングだという方もいらっしゃいます。その場合には、ダイニングに全部の動線が集まるように間取りを考えた方が良いです。デザイン的にはつまらなくなるかもしれませんが、スペース効率の良い間取りといえます。例えば、キッチンの横に1坪のパントリーを設けることで、パントリーに買い置きしたものを置き、キッチン周りがスッキリします。また、キッチン→パントリー→洗面所→お風呂を一直線に結ぶことで家事の動線が楽になります。
 
動線のチェックリスト
動線計画の際には、以下をチェックしてみましょう。
□  起きてから寝るまでの動線を書き込んでみて、不便なところはないか
□  朝の身支度など、家族の動線が集中して混雑するところはないか
□  家族が集まって過ごす空間は、それぞれの個室と行き来しやすいか
□  家族が来客のいる空間を通らずに、移動できるような工夫はあるか
また、朝から夜までの間に、どのような動線を描きながら移動するかは、
家族ごとに大きく違います。
家族が家にいる間の動きを紙に書き出してから、
外出前、帰宅後、平日・休日ごとのよくある行動パターンなどをふまえて計画すると良いでしょう。
ポイント3:部屋の広さを考える
住まいという限られた面積では、スペースの配分がカギ!
それぞれに適した広さをとるには、優先順位を明確にしましょう。
広すぎても後悔、狭すぎても不便です。
部屋の広さで失敗した方の声
「脱衣室が狭すぎて、着替えは定員1名。
室内物干しに洗濯物を掛けておくと、脱衣室には居場所が無い・・・」
「広いリビングに憧れ、玄関は通過するだけだと思って狭くしたら失敗した・・・」
「トイレが子どもには広すぎた。横幅がゆったりしすぎているので、
座ったままではトイレットペーパーが取りにくいみたい・・・」
「寝るだけだし狭くてもいいや!と思って、寝室を7畳にしたのが失敗。
テレビと棚を置いたらダブルベッドがキツキツに」
広さのチェックリスト
部屋の広さを決める際には、以下をチェックしてみましょう。
□  置く予定の家具や家電などを、図面に書き込んで広さを確認したか
□  トイレは、子どもでもペーパーに手が届く横幅になっているか
□  家族が長い時間を過ごす空間に、たっぷりとスペースが取れているか
□  人と人がすれ違うことの多い通路部分には、十分な幅が取れているか
□  洗濯機から物干しまでの通路は、洗濯カゴなどを持って通れる広さか
□  広すぎてモノを取りにくい、家事がしにくいなど不便なところはないか
□  将来、ライフスタイルの変化に合わせて部屋の広さを変えやすいか
7割程度の人が適当と思う広さはリビングダイニングが15畳、
キッチンが5畳と言われています。
これらを基準として、敷地やライフスタイルに合わせたプランを考えるといいかもしれません。
置きたい家具が決まっているなら、サイズを伝えましょう。

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