二代目ブログ中越地震から21年。これからの家づくりで考えるべきこと

2025/10/24 耐震

中越地震から21年。これからの家づくりで考えるべきこと

みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。

昨日、10月23日は
新潟県中越地震から21年の日でした。

十日町市でも大きな被害を受け
多くの方にとって
忘れられない日だと思います。

あの日から21年。

改めて

地震に強い家づくり

について考えてみたいと思います。

当時を振り返ってみて

まずは21年前の
あの日を振り返ってみましょう。

当時私は中学2年生で
部活でスイミングスクールに行っていました。

帰る直前になって
地震が発生しました。

当時は
家に帰れないかもしれない…
と思ったのですが


送迎バスの運転手が
私のためだけにバスを出してくれて
何とか帰宅することが出来ました。


あの時の運転手さん…
本当にありがとう…。



バスに乗っている最中
外の様子を見ていたのですが

信号はまるで止まり
ガラスが割れているところ
道路が陥没しているところ
外に避難している人たち…

スゴイ光景だったことを覚えています。


自宅についてからも
家の中はメチャクチャなので
しばらくテントで生活していました。

今でこそ実家もリフォームしたので
地震の形跡はほとんどありませんが

リフォームするまでは
壁が割れていたり
タイルが割れていて

当時の爪痕のようなものが
残っていましたね。

未だに残る爪痕

この仕事をしていると

中越地震の時から
全然直してなくてね…

と言われることも
少なくありません。

表面に見えていなくても

床が下がっていたり
家が傾いていたりすることも
多々あります。


21年経った今でも
爪痕はしっかりと残っているので
当時がどれだけすさまじかったか
嫌でも思い出させられます。

家づくりがどう変わったのか?

中越地震発生から
家づくりの考え方は
大きく変わりました。

発生前と比べて
地震に対する考え方が大きくなり
耐震性能を高くしようとする方が
格段に増えました。


耐震性能は国の基準で

耐震等級1
耐震等級2
耐震等級3


と3段階に分かれていて
国が最低限求めているものが
耐震等級1となります。


しかし
中越地震後は
相談に来られる方の約7割以上が

地震が怖いから
耐震等級は2以上にしてもらいたい…

このようにご希望されます。

それは
至極当然なことで

災害時でも
自分の家なら大丈夫!

という安心感は

普段暮らしているうえで
非常に重要なことです。


私も自宅を建てる際に
耐震等級は絶対に2以上にしよう!
と決めていましたので

それに合わせて設計をしました。


それに今は
耐震用の金物や工法が多く出ていますから

構造計算さえ行ってしまえば
耐震等級2は割とすぐに達成できます。


これから家づくりをする方は
暮らし始めてからの
安心・安全の確保のためにも
耐震性能についてもう一度検討してみてください。

家だけじゃない地震対策

家づくりをするうえで
耐震等級を上げることが
一番わかりやすい地震対策ですが

何もそれだけが地震対策ではありません。


耐震等級以外に
私が大切だと思う地震対策は

転倒防止対策

についてです。

というのも…

中越地震が発生した時
我が家でもヒヤッとすることがありまして…。


祖母がいつも座っていた場所の後ろに
固定していない背の高い収納棚があったのですが

もしもそれが倒れていたら
おそらく祖母はその時に大けがを
していたと思います。


その時は運よく倒れなかったので
全員無事でしたが

片付けが落ち着いたころに
すぐに転倒防止器具を取り付けていました。


転倒防止器具は
ホームセンターなどで色々売られていますので
もしも心当たりがあるようでしたら
購入して取付をされておくと
良いと思います。


また
新築やリフォームの際に

固定式の食器棚や
収納棚を計画するのも
良いと思います。

地震発生時に
家具が倒れて下敷きになったり
避難通路を塞がれたりしないように
前もって準備をしておいてくださいね。

まとめ

今日のブログは
地震に強い家づくり
についてお話しましたが
いかがだったでしょうか。


中越地震は
多くの方にとって衝撃的なことで
いつまでも忘れることはできない
悲惨な災害だったと思います。


しかし
それを悲観的に捉えるのではなく
これからどう生かすのかが大切です。

安心して暮らせる家にするためにも
今一度
地震に強い家づくりについて
考えてみてください。


昨日はテレビの特集で
山古志の今の様子
みたいな番組をやっていました。

そのテレビに
私と同い年の方が
地元の病院で頑張っていると見て

私も頑張らないとなぁと
改めて思いましたね。

引き続き
みなさんにとって
有益な情報をお届けしつつ

満足していただける家づくりを
心がけていきます!

家づくりで
気になることや
聞いてみたいことがありましたら
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それでは
また明日!

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