二代目ブログ強風で足場倒壊も…「風に強い家づくり」を考えよう
2025/11/01 家づくり
強風で足場倒壊も…「風に強い家づくり」を考えよう
みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。
今朝のニュースで見たのですが
千葉市の工事現場で
強風による足場の倒壊事故がありました。
幸いにも
けが人等はいなかったそうですが
「風」というのは本当に怖い自然の力だと
つくづく感じますね。
私たちが暮らす十日町でも
強風が吹くことがありますから
他人事ではありません。
そこで今日のブログでは
風への備え
について
新築・リフォームそれぞれのポイントについて
お伝えしていきます。
風は見えない災害
ここ数年
色々な地域で
突風注意報や竜巻注意報が
よく出ていますよね。
強風や突風は
全国どこでも発生する
自然災害の1つです。

強風による被害はすさまじく
家ごと持ち上げられるケースもあります。
また
屋根や外壁などが飛ばされ
二次被害につながることもあれば
十日町では
吹雪や吹き溜まりを生む要因にもなるため
非常に恐ろしい自然災害です。
家の「耐風性能」とは?
耐震性能や省エネ性能については
よく耳にするかと思いますが
住宅には
耐風性能
というものもあることをご存知でしょうか。

耐風性能も建築基準法で定められており
耐風等級1(基準風速34m/s)
耐風等級2(基準風速42m/s)
このように決められています。
数字だけだとわかりにくいので
以下の例を参考にしてください。
【風速34m/s】
気象庁の区分:非常に強い風
体感:歩くのが困難・看板やトタン屋根が飛ぶ
台風の中心からやや外側の強風域
【風速42m/s】
気象庁の区分:強烈な風
体感:瓦・外壁・シャッターなどがはがれる
電柱が倒れることもある
耐風の暴風期の中心付近に近いレベル
このように定められています。
現在建物を新築される方のほとんどは
耐風等級1で設定されていることが多いです。
なぜなら
耐風等級1でも十分に安全と判断されるケースが
多いからです。
ただ近年では
沖縄や九州方面の
台風被害が大きな地域では
自主的に耐風等級2を取り入れている会社も
増えてきているそうです。
改修時に見直したい「風の弱点」
新築の場合は
よほどのことが無い限り
飛ばされることはないと思いますが
古いお家の場合は
強風被害の発生率が非常に高くなります。

外壁が浮いていたり
屋根がバタついていると
強風が吹いた際に
飛ばされてしまう危険性もありますし
サッシがガタついていたりひび割れしている場合は
割れてしまう危険性もあります。
その他にも
雨どいや軒天なども危険要素に含まれます。
現状で思い当たる節があるようでしたら
危険個所の点検と
修繕・改修の検討をしてください。

たとえ古いお家でも
修繕さえすれば
安心して暮らせる家になります。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
風+雪の備えを
十日町ならではの強風被害もあります。
それは
雪の吹込み(吹雪)
ですね。

吹込みによる被害も多く
特に
室外機や給湯器周りの被害相談を
多くいただきます。

室外機が凍って
エアコンから温風が出なくなった…。

給湯器の室外機が埋まって
エラー表示が出ちゃった!
このように吹雪の影響で
室外機や給湯器が故障するケースがあります。
これらを解決するには
・室外機の設置位置の検討
・給湯器を屋根のない場所に置かない
などの工夫が必要です。
その他にも
吹き付けによる
外壁の劣化等もありますので
風+雪に対する備えも
しっかりと行っておく必要があります。
このあたりは
地元の工務店であれば
上手に対応してくれるはずです。
もちろん
私が設計する際にも
雪のことは優先的に考えて
設計しますので
ご安心ください。
まとめ
今日のブログは
風への備え
についてお話しましたが
いかがだったでしょうか。
地震や省エネについては
みなさんたくさん勉強されていると思いますが
耐風性能については
意外と見落としがちかと思います。
新築であれば
特段気にする必要もありませんが
改修工事をご検討中の方は
風についての対策も
よく考えてみてはいかがでしょうか。
それにしても…
商業施設の足場が倒れたわけですから
かなり大規模な事故だったかと思います。
考えただけでも
ゾッとしますね…。
関係者の方は大変かと思いますが
早い復旧と
再発防止に努めていただきたいですね。
家づくりで
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聞いてみたいことがありましたら
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それでは
また明日!