二代目ブログリビング階段は寒い?その誤解と本当に注意すべきポイント

2025/11/28 間取り

リビング階段は寒い?その誤解と本当に注意すべきポイント

みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。

現在新築を計画中のお客様もですが
最近”リビング階段”を
ご希望される方が増えてきています。

開放感のある間取りや
家族の気配を感じやすいのが
人気の理由です。


しかし同時に

「リビング階段は寒いんでしょ?」

そんな声を聞くことも珍しくありません。


でもそれは
リビング階段が悪いのではなく
断熱性能のほうに問題がある場合がほとんどです。

今日は
リビング階段にまつわる誤解と
実は寒さよりも気を付けるべき

音・におい・間取り

についてわかりやすく整理していきます。

「リビング階段=寒い」の誤解について

冒頭でもお話した通り

リビング階段憧れるけど
暖気が上に行くから
寒くなるんでしょ?

このように心配される方も
多くいらっしゃいます。

これには誤解があって

かつての住宅は
気密・断熱性能が現在よりも低かったため
階段を通じて
暖気が上に逃げてしまい
リビングが寒くなってしまう…

という現象が起きていました。


しかしこの問題は
リビング階段はあくまでも
要因の1つでしかありません。


根本的な原因は

断熱性能の低さ

にあります。


つまり
断熱性能さえ上げてしまえば
リビング階段を採用しても
それが原因で寒くなることはありません。


注意点としては
現在の法律で定められている
断熱等級4だと
おそらく寒く感じます。



最低でも
UA値0.46W/㎡K
(長岡市で断熱等級6程度)

を確保しておかないと

リビング階段を通じて
暖気が上に行ってしまうと思います。

寒さよりも注意するべきは”音とにおい”

リビング階段を採用することで
注意するのは断熱性能よりも

音とにおい

にあります。

私の家がまさにそれで

リビング階段+吹き抜け
になっているので

生活の反響音が気になることが
ちょくちょくあります。


さらに
キッチンも近いので
焼き物などの臭いがする料理をすると
2階まで上がってきます。


幸いにも
私の家族は
それを誰も気にしていないので

ひとまずは問題ありませんが

気になる方は
あらかじめ承知しておいてください。

リビング階段を有効に使える間取り

リビング階段を採用するうえで
間取りを工夫することで
生活のしやすさが大きく変わります。

例えば
先ほど言ったような
音やにおいの問題について


キッチンから離れた位置に
階段を配置したり

2階ホールと各部屋の距離を
少し開けた計画にすることで
軽減することが出来ます。



その他にも
リビングの暖房の位置との関係性によっても
暖房効率が変わったり

生活動線を踏まえて
階段を位置を計画することで
家族とのコミュニケーションが
より取りやすくなったりします。


リビング階段は
色々と考えることも多いですが
うまく計画できれば
非常に暮らしやすい間取りになります。


ぜひ細部までしっかりと考えて
計画してみてください。

まとめ

今日のブログは
リビング階段のアレコレ
についてお話しましたが
いかがだったでしょうか。


最初にもお伝えした通り
リビング階段は性能さえ確保すれば
寒くなることはありません。

むしろ使い方次第では
家族の距離が近くなり
明るく開放的な空間を作れる
魅力的な間取りになります。


性能や換気・間取りを含めて検討して
リビング階段で
暮らしやすい家を考えてみてはいかがでしょうか。


ちなみに我が家は
リビング階段+吹き抜けのおかげで
家族のコミュニケーションが
非常に取りやすくなっています。

空間としても
解放的に見える空間なので
個人的には非常に満足しています。

ただ~…
ホットプレートを使った料理の時は
匂いが残りますね(笑)

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それでは
また明日!

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