二代目ブログ【建築専門用語】旧耐震基準の建物は震度5でも危険

2025/04/19 建築専門用語

【建築専門用語】旧耐震基準の建物は震度5でも危険

みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。

昨日の夜8時頃に
長野県で震度5弱の地震が
発生しましたね。

十日町でも震度2程度が
観測されたので
気づいた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。


さて今日の建築専門用語は

旧耐震基準

についてもう一度詳しく
お話をしていきたいと思います。

このブログを読んだ方は
ぜひ
耐震改修を前向きにご検討ください。

旧耐震基準の建物とは?

私のブログでは
何度かご紹介しているので
すでにご存じの方も多いと思いますが…


改めて
旧耐震基準について
ご説明します。

【旧耐震基準とは】

旧耐震基準とは
1981年(昭和56年)5月31日以前の
建築確認が適用された建物のことを言う。

昭和56年以前というと
今から44年前になりますので
それより前に建てた建物は

全て旧耐震基準になります

ちなみに
1981年(昭和56年)6月1日以降に
確認申請が下りた建物は
新耐震基準となり
今の耐震基準の基盤となる基準になっています。

旧耐震基準はどこまで耐えられる?

では旧耐震基準は
どれくらいの地震まで
耐えることが出来るのか?

当時の基準を見てみると

震度5程度の揺れでも

建物が倒壊しないレベル

とされています。

また
破損したとしても
補修することで生活が可能な
構造基準として設定されています。


つまり
今回の長野県の地震の規模なら
旧耐震基準でも耐えることが出来ます。

ただし
注意点もありますので
ご紹介していきます。

破損した場合の補修は必須!

先ほども言いましたが
震度5程度の揺れでも倒壊しない。
破損しても補修すれば問題ないのが
旧耐震基準です。


ということは…?

震度5の地震が来ても
家がつぶれることはないけど
傾いたり壁が落ちたり
色々と問題は起こるかもしれないね。


問題が起きた後は
ちゃんと修理してあげないと
住むことは出来ないかもしれないね。

という意味になります。

つまり
地震が発生した際に受けたダメージは
修理をしない限り
元に戻ることはありません。

ちゃんと修理をしてあげないと
ダメージが残ったままになるので

次に大きい地震が来た時には
耐えられないかもしれません。


これが旧耐震基準の
怖いところです。


新耐震基準であれば
震度6~7程度の揺れでも倒壊しない
破損しても修理すれば問題ない。

震度5程度の揺れであれば
修理も必要なく生活ができる。

このように変わりますので

いかに旧耐震基準が
弱いかがわかります。

耐震改修もしくは点検・修繕を!

冒頭でもお伝えしましたが
旧耐震基準の方には
ぜひとも耐震改修を
前向きに検討していただきたいのが
私たち建築士としての願いです。



仕事うんぬんの話ではなく
単純に人命を守るためにです。


しかしながら
耐震改修には非常に高額なお金が
必要になるのも事実です。


ですから
耐震改修が難しい場合は最低限
点検と修繕を
建築会社へ依頼をしてください。


お客様の所へ行くと未だに
中越地震の被害を
そのままにしている方も
珍しくありません。


いざという時に
後悔しないためにも
最低限のことだけでも
しておくようお願いいたします。

まとめ

今日のブログは
旧耐震基準
についてお話しましたが
いかがだったでしょうか。

このお話は
自分家だけ良ければ
良いわけではありません。

親族やご友人の方にも
ぜひ共有していただき
耐震意識を高めていただきたいと
思います。


今回の地震では
そこまで大きな被害は
出ていないそうですが

若干のけが人と
瓦等の一部建物被害が出ているそうです。

数日間は
再度地震が来る可能性もあるとのことなので
万が一に備えておきたいですね。

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それでは
また明日!

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