二代目ブログ【建築専門用語】屋根の勾配がよくわからない
2025/01/11 建築専門用語
【建築専門用語】屋根の勾配がよくわからない
みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。
大寒波と言われていた
数日間でしたが
積雪量としては
そこまで多くなかったので
ひとまず一安心です。
それでも
今まで積もった分がありますから
そろそろ屋根の雪下ろしを
考えなければいけませんね。
すでに下ろした人も
いるかもしれませんが…。
今日はそんな屋根にまつわるお話で
屋根の勾配
について詳しくお話をしていきます。
屋根の勾配とは?
屋根の勾配(こうばい)とは
ものすごく簡単に言えば
屋根の角度のことです。
この勾配が
きつくなれば
屋根の角度も急になります。
屋根の勾配の表示方法
屋根の勾配の表示としては
〇寸勾配
と表現するのが一般的です。
1寸勾配
1.5寸勾配
2寸勾配
2.5寸勾配…
基本的にはこのように
0.5寸刻みで勾配の角度を
変えていきます。
なぜ角度で計算をせずに
寸で計算をするのかというと…
寸のほうが計算がしやすいからなんです。
今でこそ
新築の場合はプレカット技術が進化しているので
特段大きな問題はないのですが
昔は全て手計算だったので
角度で出すよりも
寸で出した方が
早いし間違いが少なかったのです。
その後の施工についても
寸のほうが何かと便がいいので
今でも屋根の勾配は
寸表示が主流となっています。
屋根勾配のみかた
いやでも…
今の時代に寸表示で言われても
全然ピンと来ないよ…
という方も多いかと思います。
ということで
わかりやすく説明します!
まず大前提として
1寸=3.03cm
1尺=30.3cm
ということを覚えておいてください。
そのことを念頭に置いたうえで
1寸勾配というのは
10尺進んだときに
1寸上がる
これが1寸勾配です。
10尺ということは
3メートル3センチです。
つまり
約3m進んだときに
約3cm上がるのが
1寸勾配になります。
これがわかれば
後は簡単です。
2寸勾配の屋根なら
10尺進んだときに
2寸上がります。
3寸勾配の屋根なら
10尺進んだときに
3尺上がります。
それぞれに
3の倍数をかけてあげると
わかりやすくなると思います。
一般的な屋根の勾配は?
一般的に屋根の勾配は
雪が降らない地域であれば
2寸~2.5寸勾配
という地域が多いと思います。
十日町でも
雪下ろしをするタイプの屋根なら
それくらいの勾配にしています。
屋根を落雪式にしたいのであれば
最低でも3.5寸
出来るなら4寸~4.5寸には
しておきたいですね。
3.5寸だと
寒い日には凍ってしまい
落ちてこなくなる場合があるので
お気を付けくださいね。
まとめ
今日のブログは
屋根の勾配
についてお話しましたが
いかがだったでしょうか。
建築業界の言葉とか単位って
一般の方からしたら
すごく分かりにくいものが多いと思います。
お打ち合わせをしている時に
今言ったのって
どんな意味なんだろう?
という疑問があれば
その時に遠慮なく聞いてくださいね。
それにしても
尺貫法って
ほんと根強く残ってますよねぇ…
建築業界では必須で
他の業界ではほぼ不要という
なかなかに面白い単位ですよね。
なので
始めて建設業界に入った人が
つまづくところは
尺貫法の寸法を
覚えるところからだと思います。
こればかりは慣れなので
頑張ってもらうしか
無いんですけどねぇ…。
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それでは
また明日!