二代目ブログ雪が積もった状態で地震が来たら?雪国の複合リスクを考える
2025/12/09 耐震
雪が積もった状態で地震が来たら?雪国の複合リスクを考える
みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。
昨日の夜に
青森県八戸市で発生した
震度6強の地震には驚きましたね。
幸いにも
今のところ死亡者は出ていないそうですが
負傷者や住宅火災など
大きな被害が出ていることには変わりありません。
被災者の安全と
1日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回の地震ですが
同じ豪雪地帯にすむ私たちにとっては
とても他人事では済ませられないことです。
そこで今日は
冬に起きる地震のリスクと
その対策について
お話をしていきます。
雪と地震の複合リスクを考える
今回の地震で
不幸中の幸いだったのが
雪が積もっていなかったこと
です。

屋根の上に雪がある状態と
ない状態では
建物の倒壊の危険性が
まるで違います。
なぜなら
屋根の上に雪が積もっていると
地震で揺さぶられたときに
雪の重みに耐えられずに
倒壊してしまう危険性があるからです。
その他にも
雪崩などの危険性もありますから
雪国に住んでいる以上
冬に地震が発生した場合の
危険性は知っておかなくてはいけません。
屋根や構造で出来る対策
今新築を考えている方の
9割以上の方は
落雪式屋根や耐雪式屋根など
屋根の雪下ろしの負担を
減らすように考えているかと思います。

実はこの考え方は
雪に対することだけでなく
耐震についても
プラスに働くことをご存知でしょうか。
例えば
落雪式屋根であれば
基本的に屋根の上には雪がない状態で
屋根の上が軽い状態になっているので
地震が来ても
重さで倒壊する危険性がグッと減ります。
耐雪式の場合は
雪が積もった状態での耐震を考慮するので
万が一雪を下ろしていない状態でも
設計の範囲内であれば
倒壊の危険性は低いです。
つまり
克雪住宅と言われる
雪のことを考えた住宅にする場合は
必然的に雪国の耐震性能を
確保することが出来ていることになります。
雪下ろしを苦に感じている方は
そういった意味でも
克雪住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
備蓄品の保管スペースの確保
冬場に地震が発生した場合
積雪などの影響で
避難所に行けない場合や
家から出れない場合もあり得ます。
そういった場合でも安心してられるよう
備蓄品の保管スペース
を確保しておくと
万が一の時でも安心です。

備蓄品の保管と言っても
ほんの少しのスペースで
・非常食
・毛布
・仮設トイレ
などは置いておくことが可能なので
玄関周辺に計画すると
避難の際にすぐに担いで逃げることができます。
その他にも
除雪道具も出せるようにしておくと
より安心していられると思います。
オール電化の方は
灯油やガスボンベも
用意しておくと良いですよ。
やはり耐震は捨てれない性能
私のブログでは
過去に耐震性能について
色々とお話していますが…
こういった大きな地震があると
改めて
耐震性能の重要さ
を思い知らされますね。
昔と比べて
大きな地震の発生率も上がっていますから
「今より丈夫になればOK」
ではなく
「震度6の地震が来ても家にいれば安心」
という状況にしておくのが
これからは良いのではないでしょうか。
家づくりをしている最中の方は
耐震性能について
今一度見直してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今日のブログは
雪国での地震のリスクと対策
についてお話しましたが
いかがだったでしょうか。
雪国に住んでいる以上
こういったリスクについては
常に付きまとうものですし
把握しておく必要があります。
その時になって後悔しないように
準備出来ることは
今のうちからするようにしてくださいね。
ひとまずは津波警報等は
解除されているそうですが
未だに油断は許されない状態とのことです。
避難されている方が
1日も早く
安心してお家に戻れるようになってほしいですね。
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それでは
また明日!