二代目ブログ【建築専門用語】液状化現象とは?防ぐ方法は?
2024/01/13 家づくり
【建築専門用語】液状化現象とは?防ぐ方法は?
みなさんこんにちは。
水落住建の水落雅士です。
1月1日に発生した
能登半島地震の影響で
新潟市の一部で液状化していると
ニュースで報道されていましたね。
そもそも
液状化現象とは何なのか?
防ぐ方法はあるのか?
今日のブログでは
このあたりをお話していきます。
過去のブログを読みたい方はコチラから
液状化現象とは?
そもそも液状化現象というのは
どういった現象なのか?
【液状化現象とは?】
地震が発生した際に
地盤が液体状になる現象のこと
とされています。
なぜこのような現象が
起きるのかと言いますと
地面の土や砂などの隙間には
水分が多く含まれています。
普段は砂などの粒同士が
くっついているおかげで
地表に水分が出てくることはありません。
しかし
地震によって振動を受けることで
粒の結合が離れていまい
水に浮いた状態となります。
砂の粒と水が分離し
砂が下に沈下していくことで
表面に水が浮いてくるのです。
さらに
下砂が沈下することで
地盤沈下や亀裂などを
引き起こす原因となるのです。
イラストでわかりにくい方は
動画サイトなどで
液状化現象
などと検索してもらうと
実験動画などが
見られるかと思います。
液状化現象が住宅に及ぼす影響は?
そんな液状化現象が起こると
住宅はどのような影響を受けるのか?
先ほどもお伝えした通り
液状化現象が起きると
地盤がもろくなります。
その現象が家の下で発生してしまうと
家の下の地盤がもろくなってしまい
その影響で
家が傾いてしまいます
さらに
周りの地盤が下がるので
地面の中に埋まっていた
配管などが地表へ出てきてしまいます。
たとえ地震で倒壊しなくても
液状化が原因で
倒壊してしまう場合も
あるということですね。
液状化現象を防ぐためには?
ではどうすれば
液状化現象を防ぐことが
出来るのでしょうか?
実は
液状化現象そのものを防ぐことは
現実的ではないほどの
大規模な工事が必要になります。
というのも
液状化現象はあくまでも
地面の下で起きる事象です。
それを対策するためには
地面の水分を抜き取る必要があります。
どこかの空港で
そのような工事をしたと
以前テレビで見た覚えがありますが…
普通に考えて
そんな大規模な工事を
一般住宅で行うことは現実的ではありませんよね。
なので最低限
住宅だけでも被害が
出ないようにするための工事が
地盤改良
です。
地盤改良は
液状化の危険性がないところまで
コンクリートの杭を打ち込み
その上に住宅を建てるので
万が一液状化現象が起きても
家が傾く危険性が
非常に少なくなるのです。
なので
地盤改良が必要だよ~
と判定が出た際には
躊躇せずに工事することを
おススメします。
まとめ
今日のブログは
液状化現象について
お伝えしましたがいかがだったでしょうか。
本震の揺れの倒壊だけではなく
その後の2次被害・3次被害でも
住宅が倒壊してしまうのが
地震の怖いところです。
最近建てられた住宅であれば
ほとんどの場合
地盤調査・地盤改良を行っていると思いますが
古い住宅の場合は
両方とも行っていないかと思います。
今回の件で
不安に思われるようであれば
地盤調査だけでも行ってみると
良いかもしれませんね。
気になった方は
お気軽にお声がけください。
地震が発生してから
間もなく2週間が経ちますが
復興にはかなりの時間が
必要になりそうですね…
被災された方たちが
1日も早く元の生活に戻れるよう
心よりお祈り申し上げます。
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それでは
また明日!